ペルセウス通信

3/31以降に株主の皆様からいただいたご意見について

2025年04月08日

みなさんこんにちは。社長の横川です。
前期末(3/31)にT002およびT003導出の目標期日を達成できなかったことを発表しましたが、これを受けて非常に多くのお叱りのお言葉をいただいています。ご意見には一つ一つ私自身も目を通し、真摯に受け止めています。ご期待に沿えなかったことを心よりお詫び申し上げます。

一方、当社の導出活動自体を疑うようなお声もございましたので、通常、導出活動中の交渉状況の詳細については守秘義務を負う関係上お話することはありませんが、今回は、今後の交渉に影響を与えない範囲でご説明します。

まずPPMX-T002ですが、放射性医薬品の導入に関心のある複数社との交渉を進める中で、ある候補先とは最終段階まで進んでおり、前期末の目標は達成できるものと考えておりました。しかし、守秘義務の関係上時期は明らかにできませんが、急遽、先方から事業方針の変更により、交渉を中止したいとの連絡があり、残念ですが断念しました。その後、交渉が保留となっていた別の企業との交渉を再開し、新たな導出候補先とも交渉中であり、この状況は現在も継続しています。
通常、導出先候補は1社のみではなく常に複数の企業と同時並行で進めます。その進捗や条件など、詳細を開示することは先方との秘密保持契約(NDA)の観点から不可能ですし、当社は導出について目標時期として設定し皆様にお示ししておりますものの、その時期までに達成できない見込であることを事前に当社から開示することは、交渉中の相手もその情報に接しますので、当社にとって交渉の手足を縛りかねず、有利に働く要素がございません。開示するべき時期の判断は、導出交渉において当社の交渉条件を損なわない観点から行っておりますので、この点はぜひご理解いただきたいと思います。

PPMX-T003は、NDAを結んだ導出候補先が複数あり、私自身、前期末までに導出するという目標は達成可能なものと考え行動してきました。実際、ある候補先から受けた交渉中止の回答は3月の最終週でしたし、現在も別の企業との交渉を行っております。お伝えしているとおり、当社は真性多血症だけでなく、他のがんに対する治療薬としての可能性も加味してT003の薬剤価値を評価していただきたいと考えております。これは導出条件という以上に、むしろT003を導入後に優先度を上げて開発を進めて欲しいという意味合いが強く、患者さんにT003を迅速に届けるための必須要件との考えに基づくものです。引き続き価値訴求に努め、国内外での導出活動を進めてまいります。

導出交渉は相手企業の経営判断が大きく影響するため、最後の最後まで進展が読めない神経戦の様相を呈し、当事者双方にとって全く油断できません。このため、T002、T003導出の目標期日を達成できないという皆様へのお知らせは、期末当日とせざるをえないこととなりました。お知らせが遅くなったことは大変申し訳なく思っています。頂いたお叱りを活かすべくT002、T003ともにできる限り早期の導出を目指して、活動を継続します。

当社はこれらの導出活動を経営の最優先課題と位置付けておりますが、T002、T003導出の期日目標が未達であったことを受け、株主の皆様から事業費用を心配されるご意見も頂いております。当社としての資金調達に対する見解は、開発の進捗、交渉相手から示される条件など、必要に応じて機動的に実施すべきものと考えており、この点はこれまでと変わっておりません。なお、今期の事業費用につきましては現在精査中であり、5月に発表予定の決算短信にて開示させていただきます。

皆様には、多大なご心配をおかけしていることをお詫び申し上げます。引き続き当社へのご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。