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第3回日本抗体学会で発表しました
2024年12月10日
みなさんこんにちは。社長の横川です。
今年で3回目となる日本抗体学会が、12/9~11までの3日間の日程で仙台国際センターとオンラインのハイブリッドで開催されています。今回の大会には前回を上回る880名近い抗体研究者の参加登録があり、このうち7割を企業関係者が占めています。歴史はまだ浅いですが、回を重ねるごとに、国内の抗体関係の学会として着実に発展している印象です。
当社も初日の昨日、名古屋ラボの鵜飼部長が次世代シーケンサーを使った新しい抗体取得方法についてポスター発表を行いました。この新手法により、ファージディスプレイ法で得られたすべての抗体配列が解析可能となり、これまで希少で見落とされていた抗体にも注目することができるようになりました。その希少なクローンの中には従来の方法では取得できなかった有望な抗体が含まれていることがあり、今後はさらに難易度の高い標的抗原に対する抗体の取得が可能になると考えております。また、すべての配列を解析できるため、AI技術を活用した抗体創薬を展開する上で必須の基盤技術になると期待しています。本技術は名古屋市立大学との共同研究ですでに運用を開始しており、来年は良い結果を報告できるように開発を進めてまいります。
以下は鵜飼部長からの報告です。「ポスター発表では、絶え間なく聞きに来られる方への対応に追われ、名刺交換もままならないほどの盛況ぶりでした。質疑応答では基本的なところから将来像まで、多くの熱意ある質問を受けましたが、特にNGSでscFv全長配列解析を行う技術に質問が集中しました。アカデミア、企業の別なく同じ抗体領域の専門家として意見交換ができたことは、非常に有意義でした。最近は学会でもオンライン参加が増えていますが、対面での討論の魅力を改めて体感した一日でした。明日の最終日まで多くの研究者との交流を深めて、ネットワークのさらなる強化を図ります。」
また、併設された展示コーナーではブースも出展し、参加された方々に当社の技術やパイプラインの開発状況に加え、抗体研究支援の新サービスや研究用試薬の新製品をご紹介しております。
皆様には、引き続き当社へのご理解・ご支援をよろしくお願いいたします。