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2024年度第2四半期振り返り
2024年11月14日
みなさんこんにちは。社長の横川です。
本日2024年度第2四半期の決算を発表しました。売上につきましては前年同期比16.6%増加と、抗体・試薬販売を中心に堅調に推移しております。研究開発費については、前年同期とほぼ同額となりました。
今期の事業目標であるPPMX-T003とT002の導出につきましては、今の段階で皆様にお伝えする状況変化はございません。T003は12月のASH、T002は10月の欧州核医学会(EANM)と、それぞれ主要な国際学会での発表も決定・実施し、引き続き導出活動に注力しております。
T004は、薬剤およびこれらを結合するリンカーの組み合わせについての検討を進めております。動物実験で強い薬効が期待される結果が得られておりますが、薬効と毒性のバランス最適化に時間を要するため、今期中に開始する予定であった非GLP毒性試験は、来期以降にずれ込む見通しです。当社はリンカー/薬剤の開発元であるUBE社と協力し、早期の課題解決を目指します。また、UBE社とは共同研究契約も締結しました。これにより、T004にとどまらず、アカデミアのシーズや両社の技術シーズを幅広く取り入れて新たなADCの研究開発を行います。
当社の成長戦略では、当社の強みである抗体ファージライブラリの機能向上と、AI創薬への展開が重要な柱です。最近のアルファフォールド3の発表やこの分野のノーベル化学賞の話題に関連して、当社も複数のメディアから取材を受けました。たんぱく質の立体構造が簡単に推定できることは、創薬の研究者にとって画期的なことです。従来、試行錯誤で構造を推定(想像)しながら最適化合物や抗体を探索していたものが、立体構造を可視化してデザインできるのですから。創薬の研究方法は今後大きく変化すると思いますが、当社は抗体創薬の効率性を向上させるPPMX抗体ライブラリ2の開発に下期も注力してまいります。
皆様には引き続き、当社へのご理解とご支援をよろしくお願いいたします。