ペルセウス通信

2024年度第1四半期振り返り

2024年08月14日

みなさんこんにちは。社長の横川です。
相次ぐ大きな地震、台風や大雨等による被害、連日の猛暑と、不安定な気象のおかげで、夏の解放感よりも、早く夏が終わって欲しいという印象です。当社では全社一斉の夏休みは設けていませんので、お盆も含めてラボは稼働中です。特に生物系の実験では稼働停止の影響が大きいため、実験をしない年末年始以外はいつも実験室が動いています。

さて、本日2024年度第1四半期の決算を発表しました。
抗体研究支援および抗体試薬販売による売上は、前年同期比で若干減少しましたが、その後の受注状況は順調で、特段の心配はないと考えております。また、決算日翌日の7月1日には新株予約権がすべて行使され、一定の資金も確保いたしました。

今期の事業目標はPPMX-T003のPV治験の終了と導出、そしてT002の導出です。T003のPV治験は既に終了し、導出活動に注力しておりますが、今回の決算とそれ以前の開示情報やペルセウス通信などでお知らせしている以上の状況変化は特にございません。PPMX-T002につきましても、計画に沿って今期中の導出を目指しております。また、PPMX-T004につきましては、薬剤およびこれらを結合するリンカーの組み合わせについて、サルによる予備毒性試験を継続的に実施中です。今後の進捗は、適宜すみやかにお知らせいたします。

研究の中心は、次のパイプライン創出に向けた創薬活動と、ライブラリの整備を含めた新たなAI創薬のための技術基盤の整備です。現在、大手製薬による初期の探索研究は世界的に縮小していますが、これは我々創薬ベンチャーにとってはビジネスチャンスであるとともに、生き残りをかけた創薬競争の激化だと捉えております。研究人材と研究資金の確保は当然として、やはり勝負は技術の優位性です。取得が難しい抗体を新たな技術で他社に先駆けて取得し、一歩でも先に開発段階に進めることが重要と認識し、日々の研究に注力しております。これらの成果を早くご報告できるように尽力いたします。

皆様におかれましては、引き続き当社へのご理解・ご支援を賜りますようお願い申し上げます。