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第14回JSH国際シンポジウムでの発表について
2024年07月16日
みなさんこんにちは。社長の横川です。
先週7/13~14、北海道函館市で「The 14th JSH International Symposium 2024 In Hakodate」が開催されました。函館駅から徒歩5分、函館空港からはバスで20分という立地の良い函館国際ホテルの2階を貸し切って行われ、当社からはPPMX-T003のPV治験の中間発表を行いました。今回は珍しく函館市での開催のためか、ポスター発表は約50件とコンパクトな会議でしたが、出席者は全体で200名超以上と思われ、密度の濃い情報交換ができたと思います。
当社の発表ではアカデミアの先生を中心に多くの方が聴講され、T003の作用機序や正常組織への副作用の影響など、非常に専門的な質疑が行われました。前回の中間報告では、3例までで安全性が確認されるとともに、副次的に治療効果も見られましたが、それが今回5例まで同様の結果が得られたことが確認されました。印象に残ったご意見は、T003の鉄取り込み抑制という作用機序を持つ薬剤はまだ他にないため、他の血液がんや難治性疾患への適応を期待するという声でした。発表した弊社CTOの松浦執行役員は、今回発表したPVの結果だけでなく、T003の今後の展開に向けて大変勇気づけられたとのことでした。
また、今回のシンポジウムでは特別セッションで、大阪大学の幸谷愛教授が講演されました。「肝臓類洞でTF-TFR1を軸として生育するANKL細胞」という非常に専門的な演題ですが、PPMX-T003がどのような仕組みでANKL(アグレッシブNK細胞白血病)細胞の増殖を抑えて、治療効果が発揮されるかについての基礎的な研究結果を発表され、約100名の聴講者から非常に注目されていました。
現在、6例目のデータの固定化を進めており、その後治験総括報告書の作成を進めます。データ固定化完了後、導出に向けたライセンス活動をさらに推進いたします。皆様におかれましては、引き続き当社へのご理解・ご支援のほどよろしくお願いいたします。