ペルセウス通信

第24回定時株主総会 質疑応答について

2024年06月20日

みなさんこんにちは。社長の横川です。
本日開催された、第24回定時株主総会で、株主の皆様からいただいた主要なご質問とその回答について、以下の通り概要をお知らせいたします。なお、わかりやすくするため、一部表現を変更した箇所があります。

Q1. PPMX-T004の欧州学会発表のリリースで、UBE社のリンカーを使用するとあったが、今後資本業務提携等はあるのか?
A. 今回の欧州がん学会(EACR2024)は、UBE株式会社が開発しているペイロードとリンカーを用いたADC(PPMX-T004)が動物実験で強い薬効を示したので同社と共同で学会発表したものです。それ以上の具体的なお話はありません。

Q2. PPMX-T003のANKLについて、医師主導治験終了後の展開はどのように考えているか?
A. 現在AMEDの助成をいただきながら医師主導治験が進行中です。その結果次第ですが、良好な結果が得られた場合には早期に患者さんの治療で使用できるように、オーファン申請を行い、承認取得を目指したいと思います。

Q3. AI創薬について、シェアードリサーチ社のレポートには記載がなかったが、アルファフォールド3の活用などはされているのか?当社の取り組みは他社に比べ先行しているのか?
A. 当社では、配列と立体構造の関係が参考になることから、研究過程の支援ツールとして活用しております。業界では広く一般的に使用されていると考えています。他社との比較では、当社独自のライブラリを用いた抗体取得研究の中で、当社ならではの特長を生かしていきたいと注力しています。

Q4. 今後、抗体だけでなく遺伝子治療のような他のモダリティに進んでいくつもりはあるか?
A. 遺伝子治療はこれからますます発展する分野と考えていますが、当社では抗体医薬品を中心に進めておりますので、当面、遺伝子治療分野への展開は考えていません。

Q5. 株主への議決権行使特典のクオカード配布の原資は何か?当社の費用であれば、研究開発費用に振り向けるべき。来期以降は廃止してもらいたい。
A. 個人株主の方々が増えている中、クオカードは総会成立のための施策として昨年から実施しています。金額的には些少です。費用対効果を十分に考慮して、判断していきたいと思います。

Q6. 抗体取得の確率を上げる方策を取るべきではないか。
A. 貴重なご意見ありがとうございます。ご指摘のように実験してみないと目的の抗体を取得できるかどうかわからないという側面があります。ただし、動物の免疫を活用する方法やファージディスプレイを用いた方法で、できるだけ取得確率をあげる工夫をして進めており、抗体が全く取れないということはございません。今後も、さらに取得確率を上げ効率的な研究開発を進めるように尽力してまいります。

Q7. 当社への期待もあるが、追加で増資が再度あるのではないかと懸念している。今回の資金調達の意思決定は正しかったと思うか?
A. 結果として正しい決定をしたと考えています。研究開発継続のためには資金確保は非常に重要です。一時的に希薄化しても、成果に結びつけて株主様の期待に応えてまいりたいと思います。資金調達には色々な手段があるので、最適な手段を選択してまいります。ぜひご理解を賜りたいと思います。
 
多くのご質問・ご意見をいただき、誠にありがとうございました。皆様におかれましては、引き続き当社へのご理解・ご支援のほどよろしくお願いいたします。