ペルセウス通信

当社が参画する慈恵医大・山田先生のPKCδの研究がAMED事業に採択されました

2024年03月22日

みなさんこんにちは。社長の横川です。
本日お知らせしたとおり、当社と特殊免疫研究所が参画し、東京慈恵会医科大学の山田先生が研究代表者を務める研究が、AMEDの革新的がん医療実用化研究に採択されました。業界で「革新がん」と呼ばれるAMEDのがん関連の研究助成金で、実用化が期待される優れた研究テーマに助成されます。当社は数年前から山田先生の研究チームと、肝臓がんの早期診断にPKCδ(ピー・ケー・シー・デルタ)という新しいバイオマーカーを活用する研究を行っております。

肝臓がんは自覚症状がないため早期発見が難しいがんです。山田先生の研究チームは、これまでの研究で肝臓がんの患者さんでは、健康な人や慢性肝炎、肝硬変の患者さんと比べてPKCδというたんぱく質の血中濃度が極めて高くなることを発見しました。既存のマーカーは肝臓がんの検出感度が低いのに対して、PKCδは肝臓がんを高感度に検出できる特長があります。このため、PKCδを特異的に検出できる検査キットを作れば、肝臓がんを早期に診断できると考えられます。 当社は、このPKCδと特異的に反応する抗体を取得する役割を担っております。また、この抗体を用いた検査キットを開発するために、体外診断薬に強みを持つ特殊免疫研究所も参画して三者で研究開発を進めております。

PKCδ検査キットの実用化により、血液検査で早期に肝臓がんを発見できるようになり、肝臓がんの患者さんの予後の改善につながると期待されます。
皆様には引き続き当社へのご理解とご支援をお願いいたします。