ペルセウス通信

2022年度第2四半期の振り返り

2022年11月16日

みなさんおはようございます。ペルセウスプロテオミクス代表取締役社長の横川です。 11月15日に開催した機関投資家向け決算説明会資料をホームページに掲載しましたので、ぜひご覧になってください。

第2四半期のトピックは3つあります。1つ目は、PPMX-T003の真性多血症患者さんの第Ⅰ相試験で、8月24日に2人の患者さんに投与が行われたことです。現在、目標症例6名に向けて、継続してリクルートを進めております。

2つ目は、富士フイルム社が「その他の関係会社」でなくなったことです。皆様には一部ご心配をおかけしましたが、2018年3月以来、当社は独立経営しており、経営方針に何ら影響はありません。それよりも、これに先立って返還されたPPMX-T002とT004は、非常に大きな贈り物でした。この2つは、現在、世界の抗体医薬品業界で盛んに開発されている放射性同位体(RI)標識抗体と抗体薬物複合体(ADC)のパイプラインです。過去に導出した有力な抗体医薬品候補を、幸運にも再び当社で開発できることとなり、未導出の自社パイプラインが2つも増えたことになります。抗体は基本的にそのままで、抗体に結合する機能性分子を、最新のRI(T002)と最新の薬剤(T004)に変更し、それぞれ薬効を高めた新たな医薬品候補としてグローバル製薬企業への導出を目指しております。

3つ目は、Axcelead Drug Discovery Partners社との創薬支援における協業開始です。武田薬品から同社が継承した創薬の基盤技術に基づく評価系技術と、当社の抗体作製技術を組み合わせることで、高品質な抗体医薬品創業支援サービスをワンストップでご提供します。抗体作製から非臨床試験まで一気通貫のサポートが行える企業は多くないため、創薬に役立つサービスをご提供できると考えております。

T002とT004は、すでに主要戦力を投じて開発に注力しており、早期に成果を出したいと考えております。